はじめに
投資をしていると、たまに計算機を二度見してしまうような数字に出会うことがあります。
それは、派手な売買の結果ではなく、ただ時間が経っただけで生まれる数字です。 今回は、我が家のポートフォリオの中で、気づけば少し信じがたい数字になっていた銘柄のお話をします。
この家は、タマホームを「すごい銘柄」だと思っていなかった
ゆる配夫ねえ、今のタマホームの配当利回り、改めて計算してみたんだけど……ちょっと不思議な数字になってたんだ



不思議な数字? 入力ミスじゃないの。いつも言ってるでしょ、桁を間違えないでって
当時、タマホームは「将来の主役」として迎えた銘柄ではありませんでした。 数ある銘柄のひとつとして、ポートフォリオの片隅に置いていただけです。
2019年、1株1,143円で買っただけ
2019年5月といえば、まだコロナショックの前。
相場全体は比較的穏やかでしたが、高配当株投資は今ほどメジャーではありませんでした。
当時の雰囲気を振り返ると、
住宅業界に対してもどこか慎重な見方が多く、
「タマホームって大丈夫?」
そんな声が耳に入ることも、今よりずっと多かった気がします。
それでも私たちが基準にしたのは、
将来どうなるかという予想ではなく、
「この価格、この配当なら自分は納得できるか」という一点でした。
周囲の評価や評判よりも、
自分たちの基準で“まあ、これならいいか”と思えたこと。
それが、結果として今の数字につながっています。





履歴を見ると、2019年に1株1,143円で100株買ってる。」当時は『配当もそこそこ良いし、クオカードももらえるし、まあいいか』くらいの感覚だったと思う



そうね。当時は今の株価なんて想像もしてなかった。ただの『家を建てている会社』っていう認識で、生活の延長線上にある株のひとつだったわ
特別な情報があったわけでも、勝負に出たわけでもありません。 当時の水準で、ごく普通に100株を買った。それだけの話です。
それが今、毎年196円を生み出している



それが、2026年5月期の予想配当が、1株あたり196円になる見込みなんだよ



1,143円で買った株が、毎年196円を生み出しているって考えると……感覚としては、結構な変化ね
買った当時の配当は、もっと控えめでした。 企業が成長し、増配を重ねた結果、私たちが何もしていない間に、「生み出す力」が育っていたようです。
YOC(取得単価ベース)で見ると17%を超えていた
ちなみに、このYOC(購入利回り)が17.1%という数字、
パッと見ただけでは凄さがピンとこないかもしれません。
そこで、多くの人が利用している「銀行預金」と比較して、その実力を可視化してみます。
たとえば、当時の銀行の普通預金の金利は高くても年0.02%前後。
100万円を預けた場合、1年で増えるのは約200円です。
一方で、同じ100万円分をタマホーム株として保有していた場合、
今では年間およそ17万円分の配当が生まれる計算になります。
同じ「お金を置いておく」でも、選ぶ場所が違うだけで結果はここまで変わります。
この差が、数年という時間をかけて積み重なっていく。
それが、個別株投資の持つ力でもあります。



取得したときの値段を基準に計算すると、配当利回りは約17.1%になるんだ



17%……。でも、これって何か特別なことをしたわけじゃないのよね?
YOC(Yield on Cost)という考え方
今の株価ではなく、「自分がいくらで買ったか」を基準に、今どれだけの配当を受け取っているかを見る考え方です。 長期で保有していると、この数字は自然と育っていきます。
ここで紹介している「利回り」は、あくまで我が家が「過去の安い時期に購入した価格」に対する現在の利回りYOC(取得価格に対する利回り)です。
今から同じ銘柄を購入しても、株価の上昇によりこれほどの高利回りにはならないケースがほとんどです。投資を検討される際は、必ず「現在の株価」と「将来の減配リスク」をご自身でチェックしてくださいね。
なぜこの数字が“再現可能”なのか



やったことは、増配が期待できそうな企業を、無理のない価格で買って、あとは持ち続けただけなんだよね



『持ち続ける』のは簡単そうで難しいけど、途中で手放さなければ、誰にでも起こりうる話なのかもね
17%という数字は、魔法でも偶然でもありません。 もちろん、この数年間ずっと迷いがなかったわけではありません。
コロナショックで株価が大きく下がったときも、
逆に株価が急騰して「今なら十分な利益が出る」と感じたときもありました。
それでも売らなかった理由は、とても現実的です。
私たちは株価の上下ではなく、
「毎年、配当が増えているかどうか」だけを確認していました。
株価は日々ニュースや感情で動きますが、
配当は企業の利益が数字として表に出た結果です。
配当が出続け、しかも増えている。
その事実がある限り、
「売る理由」は見つかりませんでした。
売らなかったのは、我慢したからではありません。
売る理由が、なかっただけ。
補足:タマホームの株主優待について



ちなみに、3年以上継続保有すると、なんとクオカードが年4,000円分もらえるんだ



配当が中心だけど、こういうおまけがあるのは素直にうれしいわね
※本記事では利回り計算には含めていませんが、長期保有者にはこうした特典もあります。仮に計算してみると優待YOCは3.49%でした。
まとめ|1株からでも「時間は味方になる」



派手なことをしなくても、まずは1株から時間を味方につける選択肢もある、ってことね
1,143円という決して特別ではない金額が、数年後には、当たり前のように配当を生み続ける存在になる。 タマホームの数字は、「時間の価値」を確かに教えてくれました。
- ① 1,143円の投資が「年利17%」の怪物に育つ
- ② 「売らないこと」も立派な投資スキル
- ③ 1株からでも「未来の17%」は仕込める



最初は『クオカード、ラッキー!』くらいの気持ちだったのに、気づけばとんでもない恩返しを受けてる気分です



目先の小さな利益も嬉しいけど、こうして数字で突きつけられると、『待つことの威力』を信じざるを得ないわね。
本ブログで紹介している運用実績や投資手法は、あくまで「ゆる配ファミリー」の実体験に基づく個人の感想です。投資には元本割れのリスクがあります。将来の利益を保証するものではありませんので、最終的な投資決定は、ご自身の判断と責任でお願いいたします。2026年現在の税制や各サービスの規約に基づき執筆していますが、最新の情報は各公式サイトをご確認ください。
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